日経平均が10%も落ちたわけだが(05/30)

アベノミクスは失敗!と言うのはちょっと早漏さんじゃないですかね。
マーケットを概観してみましょう。


【株式】大幅下落

日経平均株価は1万3589円3銭と、22日終値に比べて10%以上の下落です。
本日は、円高による輸出関連株の売り+不動産・倉庫・金融など資産関連も安い。

全体としては、急上昇後の調整局面、プログラムによる自動売却が主因と見られます。
大部分は海外投資家とのデータも示されているようです。
日本経済のファンダメンタルズが回復基調であることは変化なし。

なお、このタイミングで日銀がETFの買い入れを行ったと発表。


【為替】円高

1ドル=100円台後半に上昇。101円を挟んで上下、株安に応じて円が買われた。
米国の長期金利や株価が低下したことでドル安方面に動いている。
米指標の堅実さから、QE3縮小の発表(=ドル高シフト)の機を待つ状況と言える。

なお、EU圏はリセッションを抜け出すために緊縮財政を緩める方針とのこと。
今後はユーロ安/ドル高のトレンドになるか。


【債券】反発

長期金利は前日比4.5bp低い0.89%。
株安・円高によって買い戻された資金の逃避先となった。
また、日銀の買いオペ頻度増加で利回り安定の期待も後押しした。


【エネルギー】

アベノミクス批判の1つに、円安による輸入エネルギー価格の高騰が挙げられる。
しかし実際には原油価格は下落しているようだ。

主因は以下の3つ。
米株安、OECD:世界の経済成長見通し引き下げ、OPEC:生産据え置き見通し。
エネルギー=生産活動に投入するもの、なので、生産活動が停滞すれば需要減。

特に原油市場は値動きが顕著なので、上記情報に反応している。
結果、円安による輸入価格の上昇度合い < 市場が導引する原油価格の下落度合い。


【IPO(新規上場)】

唯一のプラスな報道としては、サントリー・ホールディングスの上場があります。
今年最大規模の上場案件として注目されており、本日、詳細が確定しました。
株式市場全体は落ち方が急なので、こちらの視点に注目すると良いかもしれません。


というわけで、抽選に当たるために口座を大量に開きます。