02月26日のマーケット

2013年02月26日(火)のマーケット情報をまとめました。
イタリア選挙が予想外の結果に⇒リスク回避で円高・株安・債券高。

経済指標

【株式】3営業日ぶり反落
TOPIX:966.77。前日比13.93ポイント(1.4%)安。
日経平均株価:11,398円81銭。263円71銭(2.3%)安。

【為替】急激な円高
USD/JPY:1ドル=94円77銭から90円88銭まで円高に。午後は92円前後。
EUR/JPY:1ユーロ=125円前半から118円73銭まで円高に。午後は120円前後。

【債券】買い優勢
先物価格:17銭高の144円84銭。
長期金利:2.5bp低い0.68%。10年ぶり低水準。

変動要因

【イタリア総選挙】
ベルルスコーニ前首相+「五つ星運動」で得票率の過半数
・両陣営:現政権の緊縮財政に対して否定的。
・市場:先行き不透明=欧州信用不安を懸念=ユーロが急落。米国株も急落。
 ⇒リスク回避で円+債券に買い=円高/債券高(=利回り低下)。
 ⇒輸出関連株/素材関連株を中心に売り=株価下落。

【日銀人事】
・市場:副総裁に岩田氏を起用する報道に好感。
・岩田氏:これまでに、輪番オペの増額など、国債買いを後押しする提案。
 ⇒債券に幅広く買いが入る=債券高(=利回り低下)。

日本円のトレンド

円高の根拠>
・イタリアの債券利回りは6−7%に戻るか?
・あくまでも要因は「ユーロの下落」が中心。
・安全資産としての円逃避は終わっていない。
 ⇒今後数週間で90円まで下落する可能性。

・26、27日にFRBバーナンキ議長が議会証言。
量的緩和のスタンスを変えないままか?
 ⇒緩和期待によるドル売り円買いに流れる可能性。

<円安の根拠>
・株高/円安の基調⇒日銀人事報道で大きく動く⇒調整、も要因の1つ。
・日米のファンダメンタルズなど、長期的なトレンドの要因は変化していない。
 ⇒円安基調は続く。95-100円まで行く?

・イタリア:ギリシャ選挙時と違い、円高の振れは一時的。
・違い①:OMTなどのセーフティネットが張られている。
・違い②:市場の学習効果=報道の度にユーロが売られる状況は改善されてきた。
 ⇒少なくとも日米間での円安基調は続く。

<個人的な予想>
米国の実態経済は改善しているので、円ドルは金融政策の影響を受けることになるはず。したがって、バーナンキ議長の発言がしばらくの方向性を決めると予想。FRBが緩和を継続しないのであれば、一時的に市場が円買いに走っても、日銀の政策を受けて円安方向に動くはず。

つぶやき

映画『オズの魔法使い』(1939年)を観た。70年前の作品と考えると素晴らしいが、傍目に見れば、なかなかシュールだった。