第三者保証人制度についての論文たち

ネットで見つかったPDFをメモしておきます。

事業者が融資を受ける場合について、第三者保証人制度が撤廃されるとニュースで話題になりました。そこで、少し調べてみたところ、類似の保証人制度全般について、法律の研究や文献は多いものの、経済的な分析は比較的少なめでした。

金融機関が負うべきリスクを第三者に押し付けている。その上、債務者である保証人には全くリターンが生じない。この構造は明らかに経済不合理だと言えます。かといって担保なしに貸し出しを行うという選択肢も現実的ではありません。

というわけで、経済分析を行って上手い解決策を考えたいのですが、前提知識がなさすぎるので、とりあえずネットで見かけた先行論文を読んで行こうと思います。

森田果『みんなで渡れば怖くない――第三者保証をめぐる私的秩序と法制度の相互作用――』
http://www.j.u-tokyo.ac.jp/coelaw/COESOFTLAW-2007-5.pdf

中西哲『情報の非対称性下における企業の信用力と担保・保証及び預金の関係』
http://www.b.kobe-u.ac.jp/~keieizaimu/uploads/files/zenkokutaikai/34/014.pdf

産業基盤整備基金『新たな金融手法における保証業務の分析と今後の対応の方向について　欧州の信用保証機関に関する調査』
http://www.smrj.go.jp/keiei/dbps_data/_material_/common/chushou/b_keiei/keieisaimu/pdf/houkou_h14.pdf

関連書籍

なお、【連帯保証人】はニュースの話題とはまた違う制度なので、色々とややこしいところです。とりあえず【人的担保】と【第三者保証人】もしくは【保証人】をキーワードにピックアップしました。

以上、とりあえずのメモでした。