インフレで金利が上がれば金融・不動産株は落ちる(05/14)

Episode1:インフレ・メナス

日銀「インフレ率を2%に…上げるのじゃ!!」

国民「期待するッ!!予想するッ!!これはきっと2%上がる!!」

経済学者「あれを見るがいい…」

フィッシャー方程式「名目金利=実質金利+インフレ期待+リスクプレミアムだよ!」

経済学者「お前たち国民は…『インフレ期待』を2%にしたなぁああああ!!」

フィッシャー方程式「名目金利が上がるよ!!」

Episode2:ボンドの攻撃

マーケット「これをぜひご覧下さい…」

投資家「ほぉ、これは…長期金利が上がっている…!!」

マーケット「ええ、本日の10年債利回りは0.85%になりました」

投資家「まだ2%にはほど遠いが…」

マーケット「インフレ期待が高まれば理論上はさらに上がるでしょう」

Episode3:金融緩和恩恵株の逆襲

メディア「不動産株を買うのじゃ…、心を解き放ち、金融株を買うのじゃ…」

投資家「嘘だ!!」

メディア「いまのうちに株を買わないと損するぞ?臆病は悪だ…」

投資家「あんたこそが悪だ!!あんたが憎い!!」

メディア「異次元緩和の後は一気に上がったじゃないか」

投資家「それは、銀行や不動産が『資産を元手にして他人に貸す』仕事だからだ…」

ナレーター「資産を『借りる』ということはいずれ『返す』ということ。『返済』には『利子』が付く…。『利子』とはすなわち『名目金利』。銀行があなたに手渡す『利子』は『名目金利』に連動する。銀行の経営としては、『名目金利』が低い方が良いに決まっている。だから、伸びた。異次元緩和によって一時的に『名目金利』が下がったときには金融恩恵株の株価が上がった。しかし、状況は変わりつつあったのだ…!!」

投資家『ふしゅー、ふしゅー』

Episode4:新たなる希望

投資家の息子「金利要因による株価下落は抑えられないだろうな…」

経済学者「ッ!? 君は……」

てーん、てーん、てれれれーんれーん、てれれれー

字幕「例えば銀行であれば資産運用益、貸出に対する返済、取引手数料といった収益源がある。資産運用益は糞みたいなものだし取引手数料も今後大きく変動することはないだろうから貸出金にのみ注目するとM&Aだとか中小企業の自社売却だとかで銀行から資金調達するニーズは増えているらしいのでこういった個別の事情で株価が上がることは十分あり得るわけだから別に金利が上がるからといった株価全体が上がるとは断言していないよ、ふふッ、おっけー☆」

すいません。
自分で書いてて意味分からなくなった。
特に登場人物とセリフが意味分からん。

本日のマーケットは、以下の通り。

<為替> 前日の1ドル=102円15銭から101円半ばまで円高へ。

⇒米国の小売売上高が好調:つまり商品がよく売れているので景気がイイネ!
⇒さらにドル高(円安):米景気が良い=金融緩和(ドル安要因)が終わるかも?
⇒ちょっとややドルが買われすぎている?+利益確定のために売りたい?
⇒ドル売り(=対円、対ユーロでドル高)

※基本的に米経済・ドルが相場を動かしている状態。
※しばらくは101-102円の踊り場か。
※材料が出るたびに「円売り」「ドル買い」方向に動いて行くか。
※ユーロは政治材料に応じて不安定に上下する?

<債券> 長期金利は前日比5.5bp高い0.85%へ。

⇒円安・株高のトレンドに押されて債券は売りが続く。
⇒結果として価格下落=利回り上昇。

先物では1円下落する場面もあった。
※ちなみに米債券市場は好調。ドル買いの影響?

<株価> 小幅反落で日経平均株価は前日比23円79銭安の1万4758円42銭。

Aさん「円の下落が一服したので利益確定売りしましたよ、ええ」
Bさん「中国の株価指数が1%以上も落ちました。新興国の需要に支えられている国内株を売りましたよ、ええ」
Cさん「債券市場が混乱しているそうじゃないですか、マーケットが不安定なので今のうちに利益確定売りしましたよ、ええ」

※円安・海外指標の影響が大きい輸出関連株は売り。
金利の影響を受ける金融、不動産なども売り。


やっぱドル買いかなー。