ネットで読めるPDFたち

ちょっとしたメモです。必要な時に検索で探せるように。
それとも各論文ごとにタイトルと要約を載せておいたほうがいいですかね。検討中。


●小池拓自『財政再建のアプローチを巡って ―歳出削減・歳入拡大・経済成長―』
http://www.ndl.go.jp/jp/data/publication/refer/pdf/072202.pdf

財政再建の議論で、ドーマー条件とアレシナ教授の論文を根拠とした主張が多かった中、アレシナ論文の注意点を指摘していたのでメモ。とりあえず目次を掲載しておく。

1:日本の財政状況(平成23年度予算案、国際比較)
2:日本財政の評価(財政楽観論の再検討、財政健全化の必要性)
3:財政の持続性と再建手段(財政の持続性、財政再建の手段)
4:諸外国の財政再建と日本(アレシナ教授の研究、諸外国の中期的財政再建



●杉原茂ほか『金融政策の波及経路と政策手段』
http://www.esri.go.jp/jp/archive/bun/bun170/bun162d.pdf

教科書かと見紛う内容。
とりあえず目次を掲載しておく。

第1章 金融政策の波及経路と政策手段を巡る論点
第2章 信用乗数とマネーサプライの制御可能性
第3章 金融不安と通貨需要の安定性
第4章 日本において「流動性のわな」は現実に生じたか
第5章 金利の期間構造と金融政策
第6章 信用リスクと社債スプレッド
第7章 構造VARによる金融政策効果の計測
第8章 期待に働きかける金融政策



●吉野直行『金融政策手段の有効性と政策のCredibilityのテスト』
http://www.mof.go.jp/pri/publication/financial_review/fr_list/r13/r_13_097_110.pdf

金融政策でマネーサプライをよりよくコントロールするために,金利と量的政策手段のどちらを選択すべきか,アメリカのデータを用いて実証分析。また、そもそも外生変数が妥当かをテストする。貨幣供給,貨幣需要の2本の連立方程式体系ではなく,政策反応式もふくめた3本の方程式を利用。



財務省国債発行方式と金融市場」
http://www3.boj.or.jp/josa/past_release/chosa196512a.pdf

論文ではないけれど一応メモ。

長期国債発行にあたり「市中公募方式」と「日銀引き受け」を比較。
メリット:財政面からの経済拡大効果は両者に違いはない。
デメリット:金融引締政策が必要となったときに後者の運営が困難。
したがって、市中公募方式を採択する、という論旨。



●高山憲之『所得保障の経済学的分析 所得再分配へのアプローチ』
http://www.ipss.go.jp/syoushika/bunken/data/pdf/sh110304.pdf

ミクロ経済学理論を用いて
(1)所得保障が貯蓄率に与える影響
(2)各所得保障政策が労働供給インセンティブにもたらす差異
(3)各所得保障政策がもたらす経済厚生

マクロ経済学理論を用いて
(4)富者から貧者への所得移転が社会全体の所得水準に与える影響
(5)貧者の負担するtransfer taxの帰着

個人主義的な経済厚生指標を用いて
(6)社会保険のpayroll taxや親族扶養義務優先条項による不平等是正

を分析している。
(「1:はじめに」より)



まぁ、こんなところです。

ブラウザタブを開きっぱなしだったので転載。
わざわざPDFをダウンロードするのも何だかなぁと。