「日経平均…12,000…13,000…バ、バカな、まだ上がるだと…14,000…突破しやがった…」(05/07)
あ…ありのまま、今、起こった事を話すぜ!
「日経平均株価が8000円台で低迷していると思ったら、
いつのまにか1万4000円を超えていた」
な…何を言っているのか、わからねーと思うが
おれも何が起きたのか、わからなかった…
<株式>
日経平均株価:1万4180円24銭。2日終値比486円20銭(3.6%)高。
TOPIX:1188.57。35.29ポイント(3.1%)高。
<為替>
USD/JPY=98円98銭前後。98円台から円安方向へ。
EUR/JPY=129円43銭前後。130円ちょうど付近から円高方向へ。
<債券>
先物6月=144円73銭。2日終値比39銭安。
現物長期=0.59%。同3bp高。
米雇用統計の改善 ⇒ ダウ工業株30種平均が1万5000ドル台に上昇(史上初) ⇒ 世界的に先行き警戒感が弱まる ⇒ リスク選好 ⇒ ドル買い=円安 ⇒ (為替円安基調+海外実態経済の改善)輸出関連株に買い=株高 ⇒ 相対的に魅力の低い債券は売り=債券安=利回り上昇。
ちなみに、ECBのドラキ総裁「ユーロ圏の経済統計を見て追加利下げを行うつもり」 ⇒ EU実態経済はそこまで改善されていない ⇒ ほぼ利下げ(=追加緩和)は確実? ⇒ 市場は将来のユーロ安を予想⇒ユーロ売り=対ドル・対円でユーロ安。
久々に更新して思ったけど、何らかのイベントが起きたときに更新するのが一番楽しいですよね、はい。Market Hackとか市況かぶ全力2階建とか超面白いもん。
異次元緩和のマーケット(04/03-11)
4月3−4日に行われた日銀会合によって、市場のトレンドが大きく変わりました。
金融緩和⇒大幅に株高・円安となっています。債券は期待前の水準に是正されています。
前提となる国際経済
①EU:キプロス問題。銀行が経営破綻の危機!→なるべく公的資金注入(財政負担)は避けたい→預金者からお金を取るしかない(預金に課税)→預金者「それなら預金を止める」→首相「嘘!嘘!でもお金足りないから高額預金者には課税ね!」→某記事「高額預金者への課税はEUの他の地域でもやるといいね!財政負担減らせる!」→マーケットは大混乱。
※キプロスで預金課税が支持されうる根拠の1つは、預金の大部分がロシアから行われている、ということ。キプロス市民から集める税金よりも、受益者負担の考え方が採択されるべきとの意見が強い。
②アメリカ:各種指標が市場予想を下回る。4月第1週にはいくつか重要な指標が公開された。経済が回復基調なのは変化なしだが、市場が予想していたほどは良くなっているわけではない。
③中国:アメリカと同様、経済回復基調だが、市場の予想に比べると経済指標は好ましくない。さらに、金融・不動産に対しての規制強化が懸念されている。というのも、金融=インフレ懸念+貿易黒字拡大による中国元の為替レート強化=引き締めが必要、不動産=投機目的の売買が過度に増加+バブル懸念=規制が必要、という状態だから。
⇒国際経済の状況としては、EUを除けば実態経済はまずまずの調子。金融市場に注目すると、どこも好ましい状態ではない。必然的に、日本に逃げ込む形になりそうな気配だった。ただ、日銀会合の結果が出るまでは何とも言えない状態。
日銀会合と異次元緩和
日本銀行が3-4日に行った政策決定会合では大胆な金融緩和が決定された。
「質的・量的に次元の違う緩和」と呼ばれている。
①2年以内に2%インフレ達成を目標。
②2年でバランスシートを2倍に。年60-70兆増やす。
③国債保有残高を年50兆増やす。買い入れ対象を全ゾーンに拡大。
④不動産投資信託、上場投資信託などリスク資産を買い増し(10-20兆)。
一般的なケインズの経済学を考えると、日銀が市場・各銀行から国債を買い入れることによって、市場・銀行に資金が流れ込むことになる。銀行はその資金を民間に貸し出して、企業は借りたお金で投資を行う。
ただ、実際には各銀行の貸出額は大きくない。ほとんどの資金が、①国債による運用 ②口座に余った状態 となっている。ビジネスモデルとしては手数料によるところが大きい。先日、銀行員が「投資信託を売りさえすれば手数料が入る。売った相手が儲かるか損するかは関係ない。だから良くない商品でも売り込む」という話が記事になっていた通りだ。
また、それでも貸出額はこの1年で増加しているが、資金需要の目的は、①海外M&Aのための資金が必要 ②中小企業が売却されるための費用を賄うため、といったものが多い。どちらも民間の設備投資を増加させるものではない(①は国際資本収支を増加させるというメリットはあるが…)。したがって、金融的手法とは別に、産業の改善が必要とな
る。
では追加緩和に意味はないのか?と言うと、プラス面は以下の通り。
(需要面)
物価上昇⇒名目賃金上昇⇒消費増加。
為替レート下落⇒輸出増加+輸入減少⇒貿易収支改善。
(供給面)
売上と費用ともに上昇。効果は微妙。
ただ、需給トータルで国民所得は上昇。
(金融面)
為替レート下落+リスク資産嗜好⇒株価上昇。
株価(資産価値)が上がれば、事業への資金投下を行いやすい。
(政策面)
金融政策が上手く進むと、政府の信頼獲得・政策実行の理解を得やすくなる。
財政政策や産業改革による問題解決の潤滑油になる。
マーケットの反応
為替レートは急落。緩和期待による円売りと、国際経済への懸念による外貨売りで、1ドル=90-95円の間で揺れていたのが、一気に100円近くまで下落した。まだ落としどころが読み切れない状態だが、130円まで行くという識者もいる一方で、海外の状況次第では一時的に上がる懸念も拭いきれない。
株価は急騰。具体的には、①円安=貿易収支改善=輸出関連株が買われる、②金融緩和=利子率が下がる=金融・不動産などの資産価格が相対的に上昇=金融・不動産株に買いが入る、③日銀が購入すると宣言した不動産投資信託や上場投資信託は「後で必ず買われる商品」=10-20兆の需要増加が決まっている=価格が必ず上昇する=買う、という3つの要因が大きい。
長期債は、利回り0.315%と過去最低を更新した。価格と利回りは反対に動くので、需要が大きかったということ。日銀が必ず買う=価格が必ず上がる=買う、という動き。あまりにも市場の反応が大きく、取引量が膨れ上がったため、4/5には取引所で2度もシステムダウンが起きた。リーマンショック以来のアクシデントだ。ただ、材料が出尽くしたところで利益確定売りが続き、現在は0.55-0.65程度にまで戻っている。
4/11 14時頃の経済指標
<株式>
・TOPIX:1141.44ポイント ⇒4/2より約150ポイント上昇。
・日経平均株価:13,459円32銭 ⇒4/2より約1500円上昇。
<為替>
・1ドル=99円54銭 ⇒4/2より約6円下落。
・1ユーロ=130円02銭 ⇒4/2より約11円下落。
<債券>
・現物10年債利回り:0.56% ⇒4/2と同水準。
・先物6月価格:143円63銭 ⇒30年債入札不調で下落。4/3より2円安。
つぶやき
更新をサボっておいて言うのもアレだけど、このスタイルで記事を書くと結構良い感じじゃないっすかね。
04月02日のマーケット
米指標が予想以下+日銀会合への懸念⇒円高+株安。
入札価格が予想以下⇒債券安。
経済指標
【株式】続落
TOPIX:991.34。前日比9.23ポイント(0.9%)安。
日経平均株価:1万2003円43銭。同131円59銭(1.1%)安。
【為替】円高
USD/JPY:1ドル=92円後半。93円前半からドルが下落。
EUR/JPY:1ユーロ=119円16銭。119円後半から円高へ。
変動要因
・米国:製造業景況指数が市場予想を下回る⇒米実態経済への期待(↓)
・日銀会合:金融緩和に強い姿勢⇒これまでの市場期待(大)⇒実際に取れる手段は限定的=期待を下回る懸念=円買いシナリオを想定可能。
⇒為替:円買い+ドル売り=円高。
⇒株式:輸出関連企業を中心に売り=株安。利確売りも多い様子。
・入札:10年債の入札価格が予想を下回る。
⇒債券:売りが優勢=債券安。緩和期待と前日の下落の反動で超長期は買い。
※米経済指標がこれまでほど良くない+これからの季節は冬に比べて良い数字が出にくい⇒実態経済は徐々に回復しているものの、金融市場ではリスク回避の誘因になりうる。EUやアジア圏の不調も続くので、円高・株安のトレンドに動きやすいかも。
つぶやき
よく「自分の芯を作りなさい」って言うけど、「ボールペンかよw」と思う。インクが滲んでしまう不良品は、商品価値はないかもだけど、そこから生まれる芸術だってあるかもしれないわけですよ。
04月01日のマーケット
2013年4月1日の市場です。
中国製造業PMI悪化+EU懸念⇒円安。
日銀短観が予想を下回る⇒内需関連株を中心に株安。
入札待ち+高値警戒感+利確売り⇒債券安。
経済指標
【株式】下落
TOPIX:1000.57。前週末比34.14ポイント(3.3%)安。2年ぶり下落率。
日経平均株価:1万2135円2銭。同262円89銭(2.1%)安。
【為替】円安
USD/JPY:1ドル=93円35銭。94円台から円安方向へ。
EUR/JPY:1ユーロ=119円57銭。120円後半から下落。
【債券】横ばい(超長期は債券安)
先物価格:145円46銭。一度下落した後、前週末比横ばい。
長期金利:0.56%。一度上昇(価格下落)した後、同横ばい。
変動要因
【アジア経済】
・中国:製造業PMIが市場予想を下回る。
・市場:新興国/環太平洋の経済にリスク回避の姿勢。
⇒為替:オーストラリアドル売り=外貨高。
⇒株式:売り=株安。
【EU経済】
・政治:イタリア政局が不安定+キプロス財政問題。
・ECB:週末に定例理事会⇒景気悪化から金融緩和(=ユーロ売り)か。
・市場:アジアマネーの逃避先=リスク回避を要望=EUはむしろ懸念対象。
⇒為替:ユーロ売り=ユーロ安/円高⇒呼応してドル安/円高。
【日本経済】
・日銀:短観(各企業の業績に関するアンケートの結果)は予想を下回る。
・市場:新人事の金融緩和に期待しているので、むしろ今後が重要。
・市場:ただし予想外の好ましい情報が生まれる可能性は低い?
⇒株式:内需関連株を中心に売り=株安。
【債券市場】
・入札:明日に長期債入札⇒市場は様子見。
・時期:新年度に入ったことで利確売りのインセンティブ。
・市場:高値警戒感。
⇒債券:売り優勢=超長期など債券安=利回り上昇。
つぶやき
このつぶやき欄を読んだ人さえ笑顔にできないのに、愛する人を笑顔にできるのか、って話ですよ。
03月29日のマーケット
2013年03月29日(金)のマーケット情報をまとめました。
海外市場が休み+来週の日銀会合&米雇用統計を待ち⇒全体的に動きが小さい。
わずかだが動きは、①EUリスクで円高+株安 ②高値警戒感から債券売り。
経済指標
【株式】TOPIX続落、日経反発
TOPIX:1034.71。前日比2.07ポイント(0.2%)安。
日経平均株価:1万2397円91銭。同61円95銭(0.5%)高。
変動要因
・キプロス銀行の営業再開⇒市場はちょっぴり安心⇒株価が少し上がる。
・イタリア政局の問題も残っており「え?これ大丈夫なの?」⇒ユーロ売り=円高。
・日本の全国CPI+鉱工業生産指数は連続でマイナス⇒株売り要因。
・ただし追加緩和期待があるので大きな変動はない。来週の日銀会合の結果待ち。
・米英、香港など海外主要市場はグッド・フライデーの祝日休場⇒海外勢動きなし。
・海外要因としては、来週の米雇用統計に注目。いまは待機の状態。
・円高から輸出関連株など売り=株安。
・高値警戒感から債券は売りが優勢。
つぶやき
「成功した人」の話には耳を傾けるのに、「まだ成功していないけど情報収集した人」の話は聞かない、という人は結構ヤバいと思う。理由は簡単で、「成功した人」が情報を提供するときには "成功した人が実際にどうやったか" がメインテーマになる=そのやり方が自分に合うかは分からない。
一方で、情報収集をしたばかりの人は多面的な情報に触れた直後なので「こういう人にはこういうやり方が向いている」という情報提供ができる(もちろんそれなりの情報収集能力が前提となる)。
もし成功したいのであれば、自分に合ったやり方を(仮説としてでも)見つけることが重要なので、一部の人の体験談よりもむしろ、包括的な情報に触れる方が優先されてしかるべきだと思う。とまぁ、「TOEFLの勉強法まとめ」を批判されたことに対する愚痴でした。
成功者の発言に優位性があるのはフィルタリング効果…つまり自然な判断なのだけどね。試験受けてから情報をまとめるとしたら、役に立たないものが出来上がりそうだったから受ける前に書いたのだよ。終わり。ってかこのつぶやきでブログの1つの記事くらいの分量かも。
03月27日のマーケット
2013年03月27日(水)のマーケット情報をまとめました。
米景気回復+日銀緩和期待⇒円安+株高+債券高。
経済指標
【株式】反発
TOPIX:1046.47。前日比2.05ポイント(0.2%)高。
日経平均株価:1万2493円79銭。同22円17銭(0.2%)高。
【為替】ほぼ全面安
USD/JPY:1ドル=94円77銭前後で推移。
EUR/JPY:1ユーロ=121円76銭付近。
【債券】続伸
先物価格:145円88銭。前日比9銭高。過去最高値を更新。
長期金利:0.515%。前日比2.5bp下落。10年ぶり低水準。
変動要因
【海外景気】
・米国:住宅価格指数や製造業耐久財受注などの指標が良好。
・市場:米景気回復と判断⇒ダウ工業株30種平均が史上最高値を更新。
⇒株式:輸出関連株に買い=株高。
【金融政策】
・日経新聞:日銀の追加緩和姿勢と取り組みを報道。
・市場:追加緩和(=債券買い+円売り)に期待。
⇒株式:含み益を期待できる不動産や倉庫株に買い=株高。
⇒為替:円売り=円安/外貨高。
⇒債券:債券買い=価格上昇=利回り低下。
※EU(キプロスとイタリア)、中国(不動産など)のリスクは未だに残っている状態。
⇒為替:ユーロ売り=ユーロ安/ドル高。
つぶやき
(昨日の続き)…となると、むしろ書籍や論文の要約を紹介した方がテーマに合致しているのかもしれない。例えば「家庭と学校教育に関する経済学」など。単に生涯賃金と学費を計算するのではなく、人的資本を計算に加えたマクロ的側面と、個々人が教育を受けることの便益(≠金銭的利得)を考慮するミクロ的側面とをどう捉えるか、的なお話。いくつか文献があるからそれをまとめるだけでも十分かもしれない。
03月26日のマーケット
2013年03月26日(火)のマーケット情報をまとめました。
午前にキプロスリスクの再浮上⇒円高+株安⇒要人の発言撤回で戻す。
日銀の緩和期待⇒円安+株高+債券高⇒午前の下げに届かず、円高+株安は維持。
経済指標
【株式】反落
TOPIX:1044.42。前日比2.87ポイント(0.3%)安。
日経平均株価:1万2471円62銭。同74円84銭(0.6%)安。
【為替】円高
USD/JPY:1ドル=94円18銭前後。前日の94円80銭近辺より円高。
EUR/JPY:1ユーロ=121円28銭。前日の123円60銭付近より円高。
【債券】続伸
先物価格:145円79銭。前日比12銭高。過去最高値を更新。
長期金利:0.535%−0.54%で推移。1.5ー2bp低下。約10年ぶり低水準。
変動要因
【キプロス】
・ダイセルブルーム議長:今回の再編計画(預金者負担)を他地域に応用すべきと発言。
・市場:他EU地域への影響を懸念。リスク回避。
⇒為替:ユーロ売り=ユーロ安/円高。
⇒株式:輸出関連株、資源関連株に売り=株安。利食い売りの側面も。
※同議長は後に発言を撤回⇒為替、株式は午後に買い戻しが入る。
【金融政策】
・日銀:衆院財務金融委員会で黒田総裁が改めて姿勢を表明。
・市場:追加緩和期待(=債券買い+円売り)(=経済成長への期待)を維持。
⇒為替:円売り=円安/外貨高。
⇒株式:海外景気変動の影響を受けにくいディフェンシブ業種に買い=株高。
⇒債券:長期債を中心に買い=債券高=利回り低下。超長期は売り。